新年の挨拶

新年明けましておめでとうございます。
皆様が希望を抱ける年になりますよう期待しています。

時代の閉塞感は、新政権からの少々のカンフル剤では消えようもありません。
それは目先の経済浮揚対策問題に過ぎません。
確かに前回の選挙は時代が変わるのではという期待に満ちていました。
精神の高揚を覚えたの記憶しています。
しかし今回の選挙では、そうした気運の盛り上がりをまったく感じなかったのは私だけではないでしょう。

時を同じくして行われたアメリカ大統領選挙も同様でした。
前回の革命感に酔いしれることもなく、誰しも平静だったのではないでしょうか。

もっと大きな底流に、日本、あるいは日本人、地球全体の方向性、
それらに対する不安感を抱えてしまっているからです。

しかしそうした中でも人間は希望を渇望しています。
精神としての希望と、ものつくりは拮抗するところもありますが、
政策としてのそれではなく、
ものを作ること、新しいものに対する期待とは、本来的に希望そのものです。

建築家として、それらの思いを深く心に刻み、
希望を消さないようこれからもがんばります。

本年もよろしくお願いいたします。

新田