GREEN GOX

2006年,[ハウスコンペ]で当選した作品である「グりーンボックス」の経過報告。

コンペ作品であるがゆえに関係者をはじめ、少なからず関心をもたれていると思いましたが、経過報告が遅くなりました。多少遅れましたが無事年明けの着工となりました。進捗状況は、現在地階の型枠工事中で、1階床までのコンクリート打ちが今週中にはなされそうです。

実施案は勿論コンペ案をベースにスタートしましたが、皆さんご存知の通りのあの案です。そのままコンクリートでやるには、やはりコスト面で相当無理が生じました。そこで幾多の検討を重ねながら最終案を作りました。まずプランで大きく転換したのは、アウターリビングとしたテラスの位置です。これを南北逆転しました。ただこれはコスト面からというより、機能的な要因による加勢がなされました。空間の趣の変異ということでは大きな転換です。

さて皆さん最大の関心は、外周に回したコンクリートによるゼブラデザインだと思います。これはこの建築の特徴でもあったので最後まで苦心したのですが、残念ながら、南側は取りやめました。それでも北側のファサードはそのまま死守しました。南側の隣家マンションからの目隠しは背の高い孟宗竹を駆使した代替方法にします。その、竹と建築に囲まれた4層吹き抜け空間のイメージもまんざらでもないのではと思っています。

いずれにしても、この夏には完成の運びとなりそうですから乞うご期待。